2017C++講習会

配列

目標

 配列を用いて一度に複数の変数を確保することができる。

語句説明

配列

 いわゆる棚。棚の中1つ1つに変数が入っている。イメージ画像は4段ある棚。

要素

 棚の中の変数1つ1つ。イメージ画像の中の引き出し1段1段。


サンプル

サンプル解説

#include<array>

 std::arrayを使えるようにするための文。

配列の宣言、要素

 配列を使うと一度に複数の変数を確保できます。宣言は
 std::array <型, 要素数> 変数名;
 の形で宣言を行います。
 要素は0から順番に数えられ、要素数-1個までの番号があります。配列は要素の中に変数が入っていて、各要素ごとに中身を変えられます。
 各要素には
 配列の型 [番号]
 でアクセスできます。

配列の初期化

 a,b,cでは3通りの初期化方法を紹介しています。
 aは宣言と同時に代入していて、{}内で0から順番にコンマ区切りで値を代入できます。
 例)std::array <int, 3> n ={3,8}
 この方法だとn[0]=3 n[1]=8となります。
 また、n[2]にはこの方法のときは自動的に0が入るのでエラーが出にくくなります。

 bはfor文を回して、iを使ってすべての要素にアクセスしています。
 cは後述する範囲for文を使ってすべての要素にアクセスしています。

範囲for文

 使い方
 for(配列と同じ型 &ループ内で使う変数名: 配列の変数名){}
 ループ内で使う変数名というのは、配列の中身を一旦その変数に移して実行するためです。配列の中身を書き換える場合はその変数の前に&を付けましょう。
 範囲for文は配列の数だけループさせる文です。for文と違い、配列の要素数が変わってもコードを書き換える必要がない便利な文です。


課題